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異常気象 [NHKスペシャル]

今年の夏もとても暑かったと記憶している。
日中、街を歩きながら、このままでは地球に住めなくなるのではと思ったこともあった。


今日は、NHKスペシャル
巨大危機 MEGA CRISIS 第1集「異常気象との戦い」(2016年9月4日放送)を見た。

地球の温度は2000年→2100年で4℃上昇すると見られているそうだ。
その場合、東京の最高気温は43℃まで上がり、名古屋では45℃にも迫るという。
普通に外を出歩くのは危険なレベルの日が、日常的になる。

今後、我々がいくら頑張ったとしても、
この上昇をなくすことはできず、なんとか上昇を抑える程度に過ぎないらしい。

さらには、不確定な要素がまだ十分に解明されておらず、
2100年を待たずして、4℃を超えるスピードで温暖化が進む懸念もある。

そのひとつが、「永久凍土の融解」だという。

永久凍土の中には、豊富なメタンガスが含まれており、
それらメタンガスが大気中にに放出されると、知ってのとおり温室効果ガスとして作用する。
なんとメタンの温室効果は、CO2の28倍もあるという。

シベリアの永久凍土の地下からメタンが爆発的に噴出した穴も開いている。
永久凍土は、北半球の大陸の1/4をも占めている。
これらの永久凍土から噴出したメタンが、地球温暖化を加速する危険性は十分にある。

これはまずい。

さらに、北極圏の氷が少しずつ溶けると、海の面積が増えてくる。
氷は太陽光を反射し、水温の上昇を抑える効果があるが、
海の面積が増えることにより、水温が上昇し始める。

水温が上昇したことによって、大気中の水蒸気の密度が増え、
台風のような巨大な低気圧を発生させるという事態が起きた。
そして、この低気圧の風が氷をさらに解かすという負の連鎖が発生した。

これはやばい。

番組では、スーパーセル(巨大積乱雲)が局地的豪雨による被害をもたらし、
雷の発生回数も異常なまでに増え、電気インフラへの大打撃を予測する。

このスーパーセルの発生を予測するプロジェクトも紹介しているが、
スーパーコンピューター「京」までも投入しているこの予測システムの実用開始は
まだまだ10年後だという。

・・・

40℃を超える猛暑が日常的になる世界は過酷だ。
それに向かって確実に温暖化は進んでいるが、
それをさらに、永久凍土からのメタンガス放出が加速させる危険性を感じた。

このメタンガスがどの程度影響を与えるかを調査している研究者が紹介されていたが、
まだまだ調査段階というステータスであるという事も、期待以上に不安を感じさせる。

日々、自分たちが使っているエネルギー消費が、
負の連鎖反応的に地球温暖化を招くおそれがある。
であれば、日々使うエネルギーは、やはり極力抑えることが重要だと思う。

その程度の、自分一人の行動が与える影響は、ほぼ皆無に等しいレベルだと思うが、
そのように感じた人間から行動し始めなければ、この地球は変わらない。
その意識のひとつひとつが重なって、世間的な大きなムーブメントとなり、
新たな技術革新を推進し、地球温暖化への抑止力になるのだと信じたい。


世界はバランスの上に成り立っている。
バランスが崩れたところから、未知の異常現象に向き合う試練が訪れる。
新たな発見が生まれることもあるかもしれないが、
少なくとも、異常気象によって生活が不安定になることは避けたい。

これから起こりうる日々の異常気象は、我々人類が生み出した産業革命の副産物。
それらを抑える方向にシフトしている科学者たちも増えていると思うが、
その研究者たちのこれからの努力と英知に期待するとともに、
私たちも、少しでも貢献できる意識を持つように努めたいと思う。

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